月刊マガジンは音楽漫画が面白い。大傑作の『BACK』といい、津軽三味線漫画の『ましろのおと』といい。『四月は君の嘘』も音楽漫画。
[amazonjs asin=”4063713598″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”四月は君の嘘(5) (講談社コミックス月刊マガジン)”]
主人公は母の死をきっかけにピアノを辞めてしまった中学生、「有馬公生」。
ともだちの彼女でバイオリニスト「宮園かをり」の強引な勧誘により、バイオリンコンテストの伴奏者として表舞台に復帰。
そのコンテストは散々なものだったが、その練習中に彼女の奔放さと音楽へのひた向きさに惹かれ、ピアノと向き合う事を決意する。
5巻は、かをりに半ば強引にピアノコンテストに参加させられた公正は、コンテストの中でかつてのライバルと再会。
大きく力を付けたかつてのライバルの演奏の後、ついに公正の出番がくる。
ピアノを弾き始めた公正は再びピアノの音が聞こえなくなるというトラウマが襲いかかる…
大人しくて内にこもりがちな主人公、でも意外に頑固だったり。見た目はきれいだけど、性格は破天荒、ただ、その破天荒さには何か陰があるヒロイン。脇を固める友人もいい人ばかり。皆それぞれ希望を持ち挫折し、それでも進んで行く若々しさが、読んでいて気持いい漫画。絵柄もキレイで、スッキリしていて読み易いし、続きが気になる作品。