2月国立劇場、文楽第一部を観てきました。
摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
万代池の段
合邦庵室の段
摂州合邦辻は河内に伝わる俊徳丸伝説を元に作られた話。能では「弱法師」、最近では寺山修司、蜷川幸雄の「身毒丸」の元になった話。
後妻の玉手御前(といっても20歳くらい)が前妻の息子で、家徳を継ぐはずだった俊徳丸に横恋慕し、毒を飲ませ癩病(ライ病)にし、家を出奔させる。
万代池の段
盲目になり、乞食に身を落とした俊徳丸は大阪天王寺の西門に掘っ建て小屋を建てて住んでいる。そこに許嫁の浅香姫がやってくるが、醜い外見になってしまった俊徳丸は、偽りを話して遠ざける。
一度は浅香姫を遠ざけた俊徳丸だが、去った後、一人悲しむのだが、その様子を影で見ていた浅香姫と従者の入平が真実を知る。
俊徳丸に想いを伝え、3人でそこを発とうとした時に、妾の子で腹違いの兄、次郎丸がやってきて、2人を引き離そうとする。
そこに昼寝をしていた合邦(玉手御前の父)が間に入って俊徳丸と浅香姫を助ける。
合邦庵室の段
場面は変わって合邦の庵。合邦と合邦の妻が死んだと思われる娘、玉手御前の葬式を行っている。
そこに、玉手御前が現れる。不義を行った玉手御前を、最初は部屋に入れない合邦だったが、状態にほだされ、ついに中に入れてしまう。
しかし、隣の部屋には成り行きでかくまった俊徳丸たちがいて…
イラストは俊徳丸と一緒に居る事を見つけた玉手御前が嫉妬に狂って、浅香姫に馬乗りになって平手打ちするシーン。
人形が馬乗りになるので、人形繰りの人達が、止めに入ってるみたい(笑)
実はこの話、物凄いどんでん返しがあるので、是非劇場で観てみてほしい。
「えー!?」ってなるよ、本当(笑)