東京芸術劇場でやっている三谷幸喜・作、野田秀樹主演の「おのれナポレオン」を観てきた。
野田秀樹がナポレオン役。セント・ヘレナ島に幽閉され、胃癌で死んだといわれるナポレオンの死の真相を関係者達が語る。セント・ヘレナ島でナポレオンを関わった人々にインタビューをして行くうちに、徐々に明らかになるナポレオンの死の真相。
ナポレオンを監視するイギリス提督、ハドソン・ロウが内野聖陽。幽閉先までお供をした家臣に天海祐希、山本耕史、浅利陽介、今井明彦という豪華なメンツ。
いやー!面白かった!2時間20分休憩なしだったけど、あっと、いう間だったよ。エキセントリックな野田ナポレオンと心酔し、かしずく家臣達。そして、その奇行を繰り返すナポレオンを疎ましく思い、憎む内野ハドソン。ナポレオンは幽閉された先でも皇帝として振る舞う。その姿は滑稽でもあり哀れでもある。ただ、やはり天才なのかその影響力は計り知れない。
話が進むにつれ、単純だと思われていた人間関係が複雑になっていく。徐々に弱っていくナポレオン。彼は毒をもられたのか?果たして、その毒は誰にもられたのか?
ミステリーとしても凄く面白かったし、笑いも沢山あったよ。最後の最後で「うわー、そうなん?」と感心させられた。流石は古畑やってただけはあるわー。
役者も一流ばっかだし、迫力も凄かった。演劇を生で観ると役者の凄さって分かるよねえ。
徹頭徹尾、細部まで行き渡ったとても面白い劇だった。ちゃんと、落ちてたし(笑)三谷幸喜はやっぱ凄いわ。