メニュー 閉じる

「ボールルームへようこそ」1〜5巻[漫画・感想]

熱い少年漫画的競技ダンス漫画

前から気になっていたので、TSUTAYAでまとめて借りた。面白くて買い揃えたくなった。

それにしても「月刊マガジン」は選ぶ題材が面白い。当たらないと言われたバンド漫画に始まり、津軽三味線にピアノに今度は社交ダンス。

競技ダンスというのは、芸能人がテレビの企画とかでよくやってる題材だけど、何と無くそれなりの年齢の人が、それなりな感じでやっているイメージがある(笑)

主人公「富士田 多々良」もやっぱりそんな印象を持っていた訳だが、ヒョンなきっかけで競技ダンスの教室に入り、そこに居たクラスの美人さん「花岡 雫」の影響で、その世界にのめり込んで行く。

話の展開は、何の特徴もない少年が、世界最高の我儘な選手に引きずられて入会し、秘められた才能と努力でその競技でメキメキと頭角を現していくという、「はじめの一歩」を代表とするマガジンスポ根漫画のステレオタイプなのだが、一旦踊り出すと、大胆なコマ割りと、激しい絵の力で、グイグイと話に引き込まれてしまう。

それに題材が、「競技ダンス」なので、パートナーが存在するわけで、そのパートナーの女子が何とも魅力的。

3巻4巻は、ある有力者の個人プロデュースの大会で、ライバルとの熾烈な戦いをする訳だが、その戦いで主人公の「多々良」は、実力不足の自分を押し殺し、パートナーであった引っ込み思案で、自己表現力に劣っていた「赤城 真子」を際立たせる事に、徹底的に黒子に徹する。踊っているうちに「多々良」を信頼し、自信を持って大胆に自己を表現してゆく「真子」の表現の変化がとても良くて、漫画を読みながら泣けてきた。

5巻は一息ついて高校生となった「多々良」がライバル達が活躍する中、大会に向けてパートナー探しをしている所で終わってる。候補となる女の子は見つかったものの何か訳がありそうで…

これを読んだら憧れて「競技ダンス」をやりたくなるだろうなーという熱さ。続きも楽しみ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です