矢来能楽堂にて、金春流の能3番と大藏流の狂言1番
矢来能楽堂で金春流の「円満井会定例能」を観てきた。
能「野守」がかなり面白い。
能 「淡路」
神降臨(笑)大臣が淡路島にやって来てイザナミ、イザナギに会う話。
激しい舞が綺麗な能。
狂言 「鞍馬参り」
「主人」が「太郎冠者」を引き連れて鞍馬参りに出かける。寝ずの番をしろなど無理難題を言い出す主人。
なんとか徹夜をしないですんだ太郎冠者は、その夜、夢の中で多聞天に「福」を授かる。主人は「福」を授かる事ができなかったので、太郎冠者にそれをよこせと言う。素直に渡すのが嫌な太郎冠者は、主人に嫌がらせをすることに。
サラリーマンの上司と部下が出張先のキャバクラで遊び、部下だけキャバ嬢の連絡先をゲット。それをよこせと言う上司…みたいな話(笑)
いつの時代でも嫌な上司はいるもんね。
能 「海人」
藤原房前は母のともらいをしに、房崎の浦にやってくる。
そこで出会った海人が、実は房前の母の霊で、ともらって欲しいという手紙を残し姿を消す。
房前がともらいを行っていると、龍の姿になった母の霊が出、成仏できる喜びを舞う。
房前が子役なのだが、トラブルなのか途中で居なくなった…
能 「野守」
山伏が奈良の春日山でその野を守る「野守」の老人に出会う。
老人に案内され、名所の「野守の鏡」と呼ばれる湖に連れて行かれる。
「野守の鏡」の由来として、鬼神の持つ鏡の話を聞く。
鬼神の鏡が見たい!と粘る山伏。
すると鬼神が現れて、鏡を見せてくれる。
最後に出てきた「鬼神」がようは自分のコレクションを見せたがるオタみたいで(笑)
「あ、見たい?これ見たくない?見たいよねー?」っていう感じで山伏の周りを舞うんだが…なんかウザい(笑)
鬼神が舞ってる間、頭の中で「鬼灯の冷徹」のオープニング、「地獄、地獄、素敵な地獄…」が流れてた(笑)
散々自慢して満足して奈落に帰っちゃうんだもんなー、鬼神。なんかお茶目な奴だ…
2014年1月25日 円満井会定例能
能 相模
狂言 鞍馬参り
能 海人
能 野守