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「RiN」6・7巻[漫画・感想]

夢や占いに導かれるまま石堂 凛のいる島に向かう主人公伏見

「RiN」の6・7巻をまとめて購入。

漫画家漫画と思いきや、ここにきて神話的な話にシフトしてきた。

凛の住む島で行われる神森祭に、夢や占いに導かれるままにやってきた主人公伏見。

生贄の儀式とも言われる風習が残る神森祭で、伏見と凛の運命が動き始める。

凛が予言した伏見が描くという漫画「TORUS」の秘密の一端が明かされる訳だが、それもその島の伝承の一旦。

どちらかというとスピリチュアルな感じでどんどん進んでいく。

これ?漫画家の話だよね?というくらい漫画の話は出てこない(笑)神話や伝承といった民俗学的な話がずーっと続くので、漫画家漫画を印象に読んでいくと肩すかしを食らう。

「BECK」や「7人のシェイクスピア」と同じで、インスピレーションや夢などに導かれていくという手法を取ってるけど、RiNはだんだんとそれがメインになってきている印象は有るなあ。「BECK」も夢の話はあったけど、それはあくまできっかけでしかなかった訳で。

風呂敷を広げるたんびに「これ?結局漫画描く話になるんだよね?」という事になっちゃうと、広げた風呂敷の大きさがイマイチ分からなくなるんだよねえ。なんかだんだん話の規模が大きくなりすぎちゃって。

7巻の終わりで島の不良が悪巧みをしていて、ヒロインの凛ちゃん相手に何かしそうな感じなのだが……

この漫画は漫画家漫画として読むのは間違ってるのかもしれない。で、どんな漫画なの?と聞かれても今の所なんとも答えにくい。

面白い事は面白いので続きは気になるんだけど、落としどころがいったいどこなのか未だに分からないのがねえ。

ちょっと「バガボンド」的にもなっているとも言えるなあ。哲学的というか、悪く言えば説教臭いというか。

漫画家も長く続けているとエンターテイメント的なものよりも、純文学的な漫画を描きたくなるのかも?

まあ、面白いんだけど面白さを伝えにくいって感じ(笑)

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