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「健康で文化的な最低限度の生活」1巻[漫画・感想]

生活保護を精査する福祉事務所の新人ケースワーカーの話

健康で文化的な最低限度の生活の1巻が電子書籍で出ていたので購入。 作者の柏木ハルコって、なんだかマニアックな性癖な漫画ばっかり描いていた印象だけど、今回の漫画はとても真面目。 何かと話題の生活保護。 ネットでは悪い面ばかり強調されているけど、実際的には無ければどうにも成らない人がいるのも事実。 フリーなんて仕事の仕方をしていると、常にそんな不安に駆られる事がある。 特に健康面とかで動けなくなったりしたら終わりだしねえ。 新人でも否応無しに対応しなければならず、その対応人数はなんと110世帯! 一人一人に様々なケースがあるわけで、それを精査しなければ成らないなんて、大変な仕事だよなあ。 ドラマとかで出てくる場合は、福祉事務所って悪者にされがちだけど、実際に中で働いてみたら、相手が対人なだけにどうにも成らない事もあるんだろうなあ。 働いてもらう事がまず優先されるわけで、ケースワーカーもそうゆう風に誘導するわけだけど、それが正しい事なのかどうか分からない。相手も精神的に切羽詰まってる人もいる訳だし。 逆に制度を悪用してる人もやっぱりいる訳で。 それを一つ一つ判断していく……神でも無いのに矢継ぎ早に次から次へと人の人生に介入していく仕事って、どこかで割り切らないと辛くなっちゃうんだろうなあ。 そんな状態を、右も左も分からない新人のケースワーカーが先輩に指導されつつ、ケースワーカーの仕事をこなしていく。 その過程が分かりやすい。実情が分かりにくい現場や法律をそれとなく紹介してくれているのもいい。 絵柄も柔らかいのが救いになっているのかも?これで劇画調だったら重くなりすぎて読むには辛いかも? 生活保護とか気になる人は読んでみるのもいい。表面的には分かりにくい、日本の現状がそこにはあるから。 [amazonjs asin=”B00PXZV4OI” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”健康で文化的な最低限度の生活(1) ビッグコミックス”]  

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