銀座のマニアックな画廊「ヴァニラ画廊」で開催中の「ゴーリー」展は、ゴーリーの本づくりをピックアップ
以前、「オリエント工業展」を開催していた、ヴァニラ画廊にて、ゴーリーの展示をやっているとのことで行ってきた。
過去記事:オリエント工業のラブドール展示「人造乙女博覧会」を観た
エドワードゴーリーは子供たちが次々と死んでいく「ギャシュリークラムのちびっ子たち」など、大人に向けたダークな雰囲気の絵本を描いたことで有名。
今回の展示は、ゴーリーが手掛けた本の装丁や挿絵など、デザイン的な要素を加えた濱中利信コレクションの展示。どちらかというとゴーリーの仕事展って感じかな?今回の展示は。
ゴーリーはハーバード出!そしてノンデザイナーだった!!
初めて知ったんだけど、ゴーリーってハーバード大学を出たインテリだったのね。だからあんな病んだ感じの話とかなのか(笑)
大学を卒業したゴーリーは出版社で本の装丁を作るデザイナーとして活躍するんだけれど、やっぱりその時からゴーリーらしさの雰囲気たっぷりなイラストなんだよね。
デザイナーの勉強をしたわけではないゴーリーはこの出版社で本のデザインのノウハウを身に着ける。
それこそイラストからタイポグラフィーまで。うーん、才能って凄い。
その後、出版社を退社して、本格的に絵本の製作に入る。今回の展示には飛び出す絵本とか、覗き込むといくつもの絵が重なってみえるのぞき穴の本とか、面白い形態の物もあった。
気になったのは悪いことしか書いていないタロットカード。なんだよそれ?(笑)
展示数はそれほどでもないけど、やっぱり面白い展示でした。デザイン的にも優れたものがたくさんあるので、デザイナー必見かもね。
2014/12/2 〜 1/10濱中利信コレクション2 「ゴーリー・ライブラリー/Gorey Library」
ヴァニラ画廊URL:濱中利信コレクション 〜エドワードゴーリーの世界2〜 「ゴーリー・ライブラリー/Gorey Library」