普段とは違う雰囲気の歌舞伎鑑賞
国立劇場で開催された第八七回 歌舞伎鑑賞教室 壺坂霊験記を観てきた。
学生、ツアーの人に混じっての鑑賞なので、普段とは違う雰囲気。
だって解説の坂東亀寿がセリから出てきたら拍手と歓声が上がるんだもん。
アイドルのコンサートか(笑)
歌舞伎のみかたは女形の解説。
壇上で片岡當史弥が化粧をしていく過程を解説。
化粧が終わると着付け、そして最後はカツラをかぶって完成。
うーん、面白いね。普段から歌舞伎を観てるけど、改めてこうゆうのを観るのも楽しい。
最後は女形の歩き方などの指導。
肩甲骨を後ろに引いて下げ、腰を落とすと女らしい形になるとのこと。なるほど(笑)
思い合う夫婦の行き違いがとんでもない結末を引き起こす「壺坂霊験記」
歌舞伎の鑑賞は壺坂霊験記。ネタバレです。
盲目の沢市とその妻お里の話で、登場人物は他に観世音だけ。
盲目の沢市がともかくネガティブシンキンガーで(笑)
沢市のために観音様参りをしているお里が浮気してるんじゃないかと疑ったり、疑いがはれて、二人で観音様参りに行った先で、お里がいない間に、ネガティブシンキングが始まり、自分がいない方がお里は幸せになれると思い込み、結果崖から飛び降りて自殺してしまうという……なんというネガティブっぷり(笑)
不知火検校を少しは見習えっ!
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お里が用事から観音堂に戻ってみると沢市は崖から飛び降りて自殺してる!
半狂乱になったお里は、後を追って自殺っ!
って、ええーっ!
二人とも死んでしまった崖の下に観世音様が現れて二人の貞節と信仰を褒め、寿命を延ばすと宣言。
すると二人は蘇るっ!なんと沢市の目が見えるようになるというおまけ付き(笑)
なんというご都合主義!でもいいのだ(笑)
最後はラブラブキャッキャッしながら花道を帰っていくという……
こんな話を学生に見せて良いのだろうか(笑)とか鑑賞した後に思ってしまったよ(笑)
第八四回 歌舞伎鑑賞教室
歌舞伎のみかた
壺坂霊験記
沢市住家の場
壺坂寺観音堂の場
同 谷底の場
女房 お里 片岡孝太郎
座頭 沢市 坂東亀三郎