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「爆クラプレゼンス Jeff Mills × 東京フィルハーモニー交響楽団」を聴いてきた

爆クラプレゼンス Jeff Mills × 東京フィルハーモニー交響楽団

BUNKAMURAオーチャードホールで開催された、爆クラプレゼンス ジェフミルズ × 東京フィルハーモニー交響楽団を聴いてきた。

爆クラプレゼンス Jeff Mills × 東京フィルハーモニー交響楽団

前半はクラシックの曲、後半はJeff Mills登場で、Jeff Millsと東京フィルハーモニー交響楽団の合奏。

演奏された楽曲は以下のとおり。

第一部

アラム・ハチャトリアン バレエ音楽「ガイーヌ」よりレズギンガ

武満徹 遮られない休息I、 II、 III

モーリス・ラヴェル 水の戯れ

坂本龍一 Anger – from untitled 01

ジョン・ケージ 4分33秒

オットリーノ・レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」より主顕祭

第二部

ジェフ・ミルズ Where Light Ends

ジェフ・ミルズ Amazon

ジェフ・ミルズ The Bells

第一部はクラシックオンリー。なかなか普段では聞けないような珍しい曲のオンパレード

第一部はクラシックメイン。しょっぱなのレズギンガは爆音でものすごいインパクトのある曲。

遮られない休息水の戯れはピアノオンリーの曲で、特に遮られない休息はノイズのような音楽。こうゆう曲を聴くと、現代クラシックというのは、エレクトロとかと差がないよねえ。

そして坂本龍一Anger。開始早々、すべての音が爆音で鳴り響くことの繰り返しで、ミニマルな感じがやっぱりテクノのよう。

そしてある意味、貴重な体験の4分33秒。全3楽章からなる曲で、楽譜に書いてあるのは各楽章の前にTACET(比較的長い休み)と書いてあるのみ。

ようはフルオーケストラが舞台上にいるのに演奏しないものを4分33秒見せられるというもの(笑)

演奏したいということで、遮られない休息と水の戯れを弾いたピアニスト、反田恭平も参加。そりゃ参加してみたいよねえ(笑)

最後はその静寂を打ち破るような大合奏のローマの祭りで締め。

指揮者の栗田博文が小さく跳ねながら指揮をする姿が素敵すぎてファンになった(笑)

普通のクラシックコンサートでは聴けないような曲がまとめて聴けて、面白かったー!

第二部はいよいよJEFF MILLSの登場!

第二部はいよいよJeff Millsが登場。それにしてもJeff Millsは細いし手足が長いなあー(笑)

なんでもDJセットとオーケストラを合わせるために音響の人が入っているらしい。どうりで違和感のない音が鳴り響いてたわけだ。

Where Light Endsは長めの曲で、宇宙飛行士の毛利衛との対談でできた曲。非常に広がりのある音楽でやや長め。

Amazonはアマゾンの森林破壊の問題をテーマにした曲で普段注目されないような(笑)ティンバレスとかが目立つ曲。

最後のThe BellsはJeff Millsの代表曲のような曲で、ミニマルテクノをクラシックにしてみたというようなノリのいい曲。

ヒューヒューという声援が出るのも、クラシックとしてはありえない感じだよねえ(笑)

Where Light Endsが新しめの曲でThe Bellsが古い曲になるわけだけど、クラシックとの演奏という面を考えると古いテクノよりのThe Bellsとかの方がより真新しいインパクトがあった。

Where Light Endsはクラシックを意識した曲という感じがするので、それっぽい仕上がりではあるんだよねー。対してThe Bellsとかはもともとミニマルでできているので、オーケストラがそっちによせてるんだよね。

オーケストラ的にはないリズム感があって、面白さで言えばThe Bellsかなあ。

考えてみたらクラシックの曲で、ドラムとかがリズムを刻むのってあんまりないよねえ。

生音の不安定さと電子音楽の機械的なリズムが非常に臨場感を出してくれて、すっごく楽しかった。座ってではなく、スタンディングで踊りたいよねえ、やっぱり。

ステージは最高に良かった!でも進行がちょっとイマイチ……

音楽の構成とステージ、演者は最高に良かったんだけど、進行がイマイチだったんだよなあ。曲の合間、合間にいちいち主催者が出てきて解説や自分の感想を言うんだよね。

いやさ、曲を聴く前に主催者が個人的見解を言っちゃダメでしょー。音楽っていうのは聴いて自由な発想やイメージを持つものであるべきだと思うのに、主催者が感想を確定しちゃったらそうゆう印象で聴いちゃうじゃん。

なんだよ、中学校の音楽室のイメージって。そうゆうこと聴く前に言っちゃダメだよなあ。

第一部の最初と、第二部の最初に出て来ればいいわけで、いちいち曲ごとに出てこなくていいのにねえ。それで終了が押すとかちょっとねえ……

まあ、もともと爆クラって、クラブの音響でクラシックのCDとかを聴くイベントだから、そうゆうトークが必要なんだろうけど、今回はコンサートだからねえ。

言葉が必要ならミュージシャンの言葉が聞きたいよ。主催者の言葉はいらない、パンフに書いてあるし。

BEAT CHILDの映画の時も思ったのだが、俺らは音楽を聴いたり空気感を楽しみに来たんであって、主催者の自己主張を聴きに来たわけじゃないんだよね。

せっかく素晴らしいイベントなのになあ。なんでJeff Millsや指揮者の栗田博文より主催者が目立つのだ(笑)

その辺が残念。次もやるなら是非聴きたいので、次は控えめでお願いします(笑)

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