渋谷のセルリアンタワー能楽堂で開催された杉本博司の能の祭典Noh Climaxを観てきた。
杉本博司の所蔵している能面に合わせて連続的に能を構成するというもので、もともとパリ公演に合わせて組まれたプログラムらしい。
そのため外国向けという形で、90分という時間内で6つの演目の盛り上がり所をやるという。
面白いのが各曲が前半3曲、後半2曲がノンストップで繋がって演じられるというもの。
なんというかDJリミックスみたいな感じで、曲はそのまま繋がって次々と盛り上がりどころだけをやっていく。
海外の人に分かりやすくという意図らしいけど、このやり方は面白いなあ。
能の公演としては新しい形なんじゃないかな?こういうのもアリだと思う。
講演内容
1,「序」
父尉「翁・居囃子」
おじいさんの面「父尉」。演目は翁だけど演奏のみ。
お話
杉本博司の公演説明。
2「暗」
平太「屋島」
痩男「善知島」
真蛇「舞働・祈」
背景の鏡板、老松は杉本博司の作品が屏風になったもの。
写真は皇居の松らしい。
全体的に暗い雰囲気の男を主役とした能のリミックス。
休憩中に金田中のおつまみとドンぺリ!なんと3000円なり!(笑)
飛ぶように売れてましたよ(笑)
匂いをかんだ瞬間にもわっと香り立つ強い香り。なんだけど、味はさっぱりとして程よい酸味の優しい味。
おつまみは結構味の濃い感じなんだけど、ドンペリに合わせてなんだね。
「明」
萬媚「羽衣」
猩々「猩々乱」
後半は明るい感じの屏風に変更。
能楽師の人も女性に。
羽衣の演目は処女性の高い話なので、急遽面が変更になったそう。
萬媚という面はいわゆる経験豊富な女性だそうで能楽師の方からNGが出たんだって(笑)
能のいいとこ取りのような感じで短時間に演目を楽しめるのはいいね。
1回限りではなくてまたやってほしいなあ、これ。