越後妻有 大地の芸術祭、本日もあちこちまわってきた。
中でも印象的だったのが、高靇神社内に展示されているアトラスの哀歌という作品。
天井から吊るされた球体が回転しているんだけど、3層になっていて、それぞれ速さの違う回転をしている。
まるで万華鏡のような美しい作品なんだけど、難民問題などをテーマにしたメッセージ性のある作品。
前日訪れた時に、地元の人がこの作品の前で踊りを踊る、朧祭なるイベントが開かれることを知り、再び訪れた。
夕暮れの中、作品「アトラスの哀歌」の前で雨乞いの儀式の後、太鼓や踊りを演じる。
作品が地域の一部になるのを間近で見る
夕方に訪れると、ろうそくでライトアップされた高靇神社はなんとも不思議な雰囲気。
高靇神社は龍神を祀る神社らしく、急遽雨乞いの祈祷が行われた。
その後は地元の小学生の笹山縄文太鼓、舞踏家さんの踊り、そして地元の女性会、風のダンサーズの踊りで締め。
多分、神社だけだったらこんなに特殊な雰囲気を感じなかったかもしれない。
作品が神社の中に納まって、それを地元の人が信仰の対象にしているような感じがして、特別なもののように感じられた。
場所として提供されただけでなく、作品と地域が一体になる感じ?
なんとなく生の現代アートの現象を観られたって印象。
ただ作って置くのではなくて、こうやって地域の一部になっていくのはいいね。