週末、東京都美術館で開催中のムンク展・共鳴する魂の叫びを観てきた。
公式サイト:https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_munch.html
午前中に行ったのだが、すでに40分待ちの混雑。
チケット売り場も混雑していたので、あらかじめチケットを買っておいて良かった。
ムンク展示、なかなか興味深いものが多かった。
割と様々な手法を用いていて、エッジングから木版、多かったのがリトグラフだった。
そして目玉の初来日の「叫び」。これも連作のシリーズもので、その比較が面白い。
接吻や、吸血鬼など、連作の絵画は他にもあって、木版をパズルのように組み合わせて刷るやり方など、1つのモチーフに対し、様々な手法を試しているのがムンクの性格を表してるなあと。
ムンクは自分の作品を子供と呼ぶくらい愛しているし、写真や自画像などともかく、自分をテーマにした作品が多い。
自撮りとかもあったし、最終的には女装までしちゃう。
自己愛が過ぎる人だったんだろうねえ。
スキャンダラスなことも多々しているし、結婚したら自由がなくなるとか言って、浮世を流してたみたいだし。なんとも自分勝手。
銃で結婚迫られて、撃たれて指なくなるなんて、どんだけ外道なんだ(笑)
それで最終的には酒に溺れて精神病院行きって、どれだけ自分勝手なんだ!
自分サイコー!な人だったんだろうなあ、めんどくさい(笑)
ただめんどくさくて自己愛が強いせいかセルフプロデュース力に長けていたみたいで、ベルリンの個展で批判されて展示を1週間でやめさせられることがあっても、それを逆手にとって評判を得てしまうという、今で言う炎上商法みたいなことをしたりしてるんだよね。
ネットのない時代にそんな感じで盛り上がるってね。今でもこんな感じの人いるもんね。
批判を物ともせずにそれを力にしちゃう人。
裏を返せば、絶対的な自己愛があるからなんだろうねえ。
最終的には妙に明るい絵になって長生きしちゃうし、経済的にも困ってなかったみたいだしね。
こういった作者の経緯で観られる展示は、その人の人間性も垣間見れて面白いよね。
結論として、すごい人だけど近くにはいたくないということになっちゃうことが多いんだけど(笑)
ムンク展・共鳴する魂の叫び
東京都美術館
2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)