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東京芸術劇場で、 フィーバールーム(FEVER ROOM)を観てきた

東京芸術劇場にて、FEVER ROOM(フィーバールーム)を観てきた。

公式サイト:https://fr2019.jfac.jp

監督はタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン

川崎での公演の評判が凄かったらしいので気になったのだ。

一度死後に連れていかれたような感覚

開場になっても中には入れず、しばしロビーで待つ。

開演時間になると、舞台の方に誘導される。

少ない明かりが点灯している暗い通路を抜けると、ステージ上の客席へ。

後方は椅子席、前方は桟敷席のように床に直に座る形だった。

椅子席はいっぱいだったので、座布団のある前方の席に着く。

しばらくらまっていると、上からスクリーンが降りてきた。

これは映画なのか、演劇なのか、インタラクションなのか?

映像は象徴的なタイの風景が、散文的に流されているだけ。

正直、序盤は退屈。意味のあるのかないのか分からない映像をただただ見せられてるだけなんだもん(笑)

ただ、徐々に仕掛けが作動しだして来て、これは映画ではないという意味が現れてくる。

相変わらず五月雨式に流れてくる映像。

意味のありそうな映像を頭の中で繋げてみたけど、なんだか思考が追いつかない。

そのうち映像が終わって、ステージの幕が上がった。と言っても、見えるのは客席の方なんだけど。

そこからが本番って感じ。

ともかく凄まじい光の体験。

どんなものか?とかは言わない。体験した方がいい。

ただ、現世から死後の世界に紛れ込んでしまったような感覚。

それまで観ていた映像が、日常的で現実的であった分、そのインパクトは凄い。

ただただぼっーと眺めてしまった。時間の流れとか止まってしまった感覚。

自分がどこにいるのか?分からなくなってしまうような感覚。このまま観ていて大丈夫か?という不安感。

最後には一応現実に戻してくれるんだけどね。あのまま終わってたらヤバい感じだよ、ほんと(笑)

感想とかは言いづらい、感じる作品

クリスチャン・ボルタンスキーと一緒で、いいか悪いかが言いづらい作品。

ただただ感性に訴えかける作品で、観た後何が残るのか?とかはないかなあ。

ただ、新しい感覚なので、体験出来る人は体験した方がいいかも?

やっぱり言いようのない不安感は残るけどね。

そして、個人的にはキタものがあったので、CD買っちゃいました(笑)

アピチャッポン・ウィーラセタクンの監督した、ブンミおじさんの森とか光りの墓とかも観てみようかな?

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