メニュー 閉じる

広瀬すずすげえ!野田地図「Q」を観てきた

東京芸術劇場で野田地図、Qを観てきた。

主な出演は、松たか子、上川隆也、竹中直人、広瀬すず、志尊淳、野田秀樹。

クィーンの楽曲をモチーフにした演劇で、終始BGMにクィーンの曲が流されていた。

1時間半、1時間15分で休憩挟んでの3時間。長い。

一言の感想としては、広瀬すずすげえ。テレビだと爽やかな役どころが多いけど、ややメンヘラ気味のアッパーな役どころがハマっていた。

そして、竹中直人。竹中直人が出ると場を支配しちゃう個性だなあ。

いつもは強烈なキャラクターは野田秀樹本人がやっていたんだけど、今回は竹中直人に持ってかれてた。良くも悪くも凄い個性。

面白かったけど、あんまりクィーンは関係ない気もする

矢継ぎ早のセリフ、どんどん展開するお話は、やっぱり面白かったけど、あんまりクィーンは関係なかったような(笑)BGMとか、イメージのシーンとかで使われていたけどねえ。

そしてやっぱり今回も戦争絡みなのかあ。前半、なんとなく匂わせてたけど、後半はガッツリその話。もう、戦争ネタを織り込まないと話が作れないんじゃないかと思えてきた(笑)

それとともかく後半の単純作業のシーンが長い。そこがちょっと辛かったな。悲劇の強調として、過酷な作業を見せられてるんだろうけどもねえ。

最初、野田地図を観た時は、びっくりしたけど、後半何度も同じパターンだとちょっとマンネリ化してきた気もする。

表に出ろい!くらいの規模の小さい悲喜劇が観たいなあ、新しいやつ。

大事の話はまーた、後半戦争絡みかあと思うと、純粋に楽しく観られなくなっちゃうんだよなあ。

ネタバレあらすじ。徐々に本筋が見えてくるのは相変わらず

1番最初に、最後のシーンを見せられて、なんの話?とつかまれて、徐々に話が見えてくる。

基本はロミオとジュリエットで、それが源氏と平家に置き換えられた話。

源氏の嫡子がジュリエットで、松たか子。平家の嫡子がロミオで、上川隆也。

尼さんになった、ジュリエットのもとに、白紙の手紙が届く。それは、ロミオからのもの。しかし、手紙が出されてから30年の月日が経っていた。

その発端から、悲劇となってしまった過去をやり直すために、若い頃の自分に干渉することに。

若い頃のジュリエットが広瀬すずで、ロミオが志尊淳。

壁で隔てられた、平家の領地にクリスマスの日、ジュリエットが潜り込んだことから2人の恋が始まる。

悲劇を繰り返さないために、天真爛漫な若い頃のジュリエットに干渉する松たか子のジュリエット。

同じように、若い頃のロミオに干渉する上川隆也のロミオ。

未来のロミオとジュリエットの活躍で歴史は改変されたように思いきや、また新たな悲劇が生まれてしまい……で、前半は終了。

後半は、影となる存在が入れ替わる。

後半、影の存在だった松たか子のジュリエットが主体となり、広瀬すずが影の存在となる。ロミオも同じ。

捻れてしまった関係はすれ違い、平家の世は平清盛(竹中直人)の死と源頼朝の台頭で入れ替わる。

両家の嫡子だった、ロミオとジュリエットは、名もなき存在のなって市中へ。

一度は平和となった世の中だったが、再び戦果の渦へ。

名もなき存在となったロミオは、一般兵士となって戦火に飛び込み、結果敗残の兵として、施設に送られる。

彼が最終的に送られたのは、シベリアの抑留地。

極寒の中、来る日もくる日も、開墾をさせられる、平家の兵士。

しかし、目をやられてしまったロミオには、若き日のジュリエットの姿(広瀬すず)の姿が見える。それを希望に過酷な労働に耐える日々。
逆に勝者となった源氏の姫、ジュリエットは豪華絢爛な生活を送っていんのだが、満たされない日々を若き日のロミオ(志尊淳)の姿を思うことで紛らわしている。

そんな中、頼朝の死により、恩赦が行われ、過酷なシベリアから帰国できることに。
喜ぶ抑留者の中、1人名前を呼ばれなかったロミオ。名を捨てたため、その名は恩赦のリストに含まれていなかった。

1人シベリアに残ることとなったロミオは、平清盛にそっくりな男に手紙を託す。

そして、冒頭のシーンへ。なぜ手紙が白紙だったのかは、そこで明かされる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です