国立劇場の小劇場で開催した文楽鑑賞教室を観てきた。まあ、今更鑑賞教室ってのもなんだけど(笑)色々と面白かったよ(笑)
最初は15分、伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)火の見櫓の段。
矢倉お七ね。
その後、解説 文楽の魅力を1時間弱。
義太夫と三味線の解説から人形遣いの解説。
何回か聞いた話だと思うけど、やっぱり面白いな。新しい発見もあるしね。
義太夫の方がお軽勘平をじいさんばあさんに声色を変えてやったりとかね。
全然雰囲気が違ってやっぱりすごいよなあ。
あと、喜怒哀楽を三味線で表現するというのもすごいよね。
今後はもっとじっくり三味線の音とかも気にしながら観たいねえ。
文楽は観るところが多くて忙しいです(笑)
最後は、平家女護島(へいけにょごのしま)
鬼界が島の段。いわゆる俊寛です。
歌舞伎、文楽、能と全部観てるんだけど、何度観ても面白い。
謀反して島に流されても毅然としていたのに、恩赦の知らせを聞いた途端に、取り乱して平伏しちゃうなんて、よっぽど島生活は辛いんだろうなと。
毎回思うけど役人の瀬尾太郎って殺され損だよなあ。ただ、融通の効かない役人で、仕事には忠実なだけなのに(笑)
しかし、俊寛。島に流されて弱った老人の割には激しいローキックを放つよな(笑)
割と自業自得なんだよなあ、俊寛。謀反の首謀者だしねえ。
とか思いつつ、崖に登って船を眺めるシーンはグッとくるよね。
第五十一回文楽鑑賞教室
2019年12月