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お酒を飲むのはほどほどに…「通し狂言 新皿屋舗月雨暈」あらすじ 「2月大歌舞伎」日生劇場

ずいぶんと前に観た話になっちゃったけどね。

明治期に黙阿弥が書いた、怪談の「播州皿屋敷」を元にした世話物。黙阿弥に五代目菊五郎が酒乱の役をやりたいと依頼した事から、魚屋宗五郎の話が出来たらしい。

魚屋宗五郎

魚屋の娘で美しいお蔦は、旗本の磯部主計之助に見初められて、屋敷に妾として奉公する。

行方知れずになっていた猫を探しに弁天堂にやってきたお蔦はそこで磯部主計之助の家臣、岩上典蔵の謀反話を聞いてしまう。岩上典蔵はお蔦に横恋慕していてそこで口説こうとしたのだが、やっぱり無下に断られてしまう。

可愛さ余って憎さ百倍の岩上典蔵は当て身を食らわせてお蔦を気絶させてしまう。お蔦の悲鳴を聞いた家臣の紋三郎は助けに入るが、暗闇に乗じて岩上典蔵に逃げられてしまう。岩上典蔵は逃げるときにお蔦の帯を奪い取る。

帯を証拠に紋三郎とお蔦の不義話をでっち上げた岩上典蔵達は、その旨を磯部主計之助に吹き込む。元々酒癖の悪い磯部だが、酒を飲みながらその話を聞いてますます不機嫌に。

とうとう、お蔦を呼び出して、惨たらしく拷問をしたあげく、井戸に落として殺してしまう

大体、帯なんてでかいもの落として気がつかないことなんてあるか!?(笑)ちょっと考えれば分かる様なものをー。

ま、お殿様が酒乱のケがあり、結局酒の勢いでお蔦を殺しちゃうんだけどねえ。そりゃ恨むよ。化けてでるよ(笑)

場面は打って変わって魚屋宗五郎の屋敷。お蔦が死んだため、葬儀が行われている。

酒を飲んでは喧嘩し暴れる宗五郎は禁酒の誓いをしているのだが、真相を話しにきた磯部家奉公人のおなぎの持ってきた酒をすすめられるまま飲んでしまう。

酒を飲めば飲むほど、人が変わって行く宗五郎。ついに家の中で大暴れ。そして止める家族を振り切って、磯部主計之助の屋敷に乗り込んでしまう!

磯部家の門前で管を巻く宗五郎。ついには門番などに捕らえられてしまう!宗五郎はどうなってしまうのか?

 

結局、磯部主計之助も宗五郎も酒乱という話。酒を飲むのはほどほどに…って事だよねえ(笑)

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2013年2月 河竹黙阿弥歿後百二十年 河竹黙阿弥作 通し狂言 新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)

弁天堂
お蔦殺し
魚屋宗五郎

〈弁天堂・お蔦殺し〉
愛妾お蔦 中村福助
磯部主計之助 市川染五郎

〈魚屋宗五郎〉
魚屋宗五郎 松本幸四郎
磯部主計之助 市川染五郎
宗五郎女房おはま 中村福助

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