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さよならソルシエ・1、匿名の彼女たち・1[漫画]

ある意味真逆な2冊を買った。以前感想を書いた「式の前日」の穂積の長編漫画、フラワーコミック「さよならソルシエ」の1巻とネットの感想で、風俗版「孤独のグルメ」という感想で気になったヤングマガジンの「匿名の彼女たち」1巻。

さよならソルシエ 1巻

「さよならソルシエ」はゴッホの弟、テオドルスが主役。表紙を飾るテオドルスはイケメンの画商。自信家で傲岸不遜。今の特権階級のみに提供されるパリの美術界に嫌気がさしていて、それを解放したいと思っている。

当時の美術界は写実主義が主流で、印象派の絵はまだまだ認められるものではなかった。それを解放したいと、パリの画壇に抵抗するテオドルス。その影には兄のフィンセントの影響があった。

今のところきれいなゴッホ兄弟という印象(笑)。
実際のゴッホ兄弟は、当時の手紙のやり取りが残っているらしく、もっとどろどろしてたみていだが。ともかく、兄のフィンセントが駄目人間で、弟のテオドルスには金の無心ばかりしていたみたいだし。それに精神病病んじゃったり破天荒だったみたいだしね。弟は弟で、ゴッホ兄の自殺後失意のまま死んじゃうらしく、どんだけ兄ちゃん好きだったのかと。駄目人間なのに(笑)

漫画の印象だと、ゴッホ兄はただのとぼけた兄ちゃんなんだよねー、今のところ。これがどんどん駄目になって行くのか、きれいなままなのか。今のところ導入部なのでまだまだなんとも言えないけどねー。続きが楽しみです。

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匿名の彼女たち 1巻

「匿名の彼女たち」は風俗体験記みたいな漫画なのだが、どちらかというと風俗街の地域紹介みたいな内容。エッチなシーンもあるけどあんまりエッチに感じない(笑)紹介される地域は、道玄坂、歌舞伎町、大塚、名古屋の栄、新潟の古町、青森、そして大阪の飛田新地。

大阪の飛田新地、youtubeで見たり、実際に行った人の話を聞いたのだが、ともかく町の作りに興味をそそる。料亭として看板を上げてるものの、暖簾の中に女性がいて、実際に見られる様になってるらしい。その辺のシステムが詳しく描かれてるんだよねー、漫画で。

ほら、時代劇なんかであるじゃない?歌舞伎とかもそうだけど。置屋の中に女郎が居てって感じ。それが残ってるらしいんだよねえ。

行った人の話を聞いたら、独特の緊張感があるらしい。ある意味大阪の暗部。

そんな感じで、導入部の町の紹介部分と漫画以外のコラムは面白かったりするんだけど、肝心の風俗嬢とのやりとりがどーも…。主人公は「孤独のグルメ」ばりにうんちくをたれるのだが、なんかすっごく偉そうなんだよなー。

いや、ゴローさんもなかなか偉そうだけどね(笑)でも、ゴローさんほど発言に深みがないというか…どーも、風俗嬢の値踏み発言ばっかりだし、あーだこーだ文句を言いながら結局2回やっちゃったりするし(笑)

風俗が好きだ好きだといいつつも、根底では風俗嬢を見下してるみたいなんだよなあ、主人公。することして、風俗嬢の背景を考えて哀れみを誘うってどうなんだ?空気読めない事とかも平気で聞いちゃうし、コミュ障だから風俗通ってるって感じなんだよなあ。

地方の風俗街のとか、町の背景とか紹介が結構面白いので、2巻が出たら読んでみたいと思うけど、わざわざ「孤独のグルメ」風語りはいらないな。主人公が人として浅すぎるから(笑)

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