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バガボンド36巻[漫画・感想]

鍬を持ち、田んぼに格闘する武蔵。変わっていく捨てられた村

ひたすら鍬を持ち、目の前の田んぼを耕す武蔵。無駄と言われようがただひたすら田を耕す。その姿を見て村人たちも武蔵に再生の希望を託す。

しかし目の前の田んぼは一向によくならない。だんだんと飢餓を訴える村人たち。武蔵もまた空腹で意識を失い、その際にそれまでに切っていった者たちの姿を目にする。

冬の前に田んぼはやっと水を張れる状態になるものの、収穫ができるのは来年。希望はあれど、食うものがない。倒れていく村人たち。ついに武蔵は…

小次郎との戦いの前の長い寄り道

バガボンドの小次郎は、今のままだとどーにもこーにも勝てそうにない相手だよねえ(笑)そこで武蔵もまた、これまでとは違った境地に到達させるための長い寄り道。剣に生きてきたものが見る命を育む世界。そこで武蔵はこれまでのエゴを捨てられるのだろうか?

「リアル」もそうだけど、だんだんと哲学的な話が多くなってきたなあ。コミックで読むのはいいけど、連載で読んでいたら話は進まない感じだね。

ある意味、吉川英治原作の「武蔵」を超えてきた感じになってきた。原作の武蔵は武芸者だったけど、バガボンドの武蔵は無頼から人間・武蔵になってきた模様。

ある意味現世を超越した希代の天才・小次郎と悩み苦しむ人間・武蔵。この二人が対峙するのが楽しみ。

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