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「リーガルハイ」の羽生晴樹は良くできたキャラクターだな[ドラマ雑感]

リベラル方面な人々にありがちなリーダーシップを発揮する「羽生」

「リーガルハイ」は1やスペシャルドラマも観てる、大好きなドラマ。
パート2になって、生瀬勝久の「三木」達がいなくなって、台頭したのが、岡田将生が演じる「羽生」。
初回でいきなりアクシデントはあるにしろ、堺雅人の「古美門」に勝つ訳だが、ネットでの評判はすこぶる悪い。
それは彼が立ち上げた弁護士事務所「NEXUS」に所属する髭とヒッピー女(笑)の弁護士も含めてなんだが。

「NEXUS」の人達って、確かにいけすがない連中(笑)な訳だが、何故「古美門」のライバルに設定されたのかと思うと、なんとなく「羽生」のキャラってのが、その理想的であり夢想的な左方面の人達の極みみたいな人物だからなのかもしれない。

根拠の無い理想をはずかしげも無く堂々と語る訳だが、決して本心じゃないって事ではない。そのうさんくささを心の底から信じている妄信的な態度。だから、あんなに自信満々だし、顔に張り付いたような「笑顔」が出来る。ただその理想と中身に多少のギャップがあって、具体的な事よりも、とりあえず訳の分からないサウジアラビアの言葉とかを引用しちゃうんだけど。

「古美門」が「天性のひとたらし」と言ったのはその辺で、強固に信じている人間に対して、意思の弱い人間や、さして考えていない人は惹かれてしまうんだよねえ。つまり大衆受けがいい。

口当たりのいい言葉と自信満々のパフォーマンス。そしてイケメン。何も考えなければ惹かれちゃうよね、楽だし。

「古美門」って古いタイプの人間

実は「古美門」って古いタイプの人間なんだよなー。豪腕でわがまま。ただ持って生まれた信念を実現する力があって、それを実現する為には多少の非合法さもいとわない。信念を実現する為に自分が悪者と呼ばれてもかまわないところがあって、理解できない人からは「真の悪者」の様に思われてしまう。かといって人情がないわけではないので(分かりにくいが)分かる人には憎まれない。昔の政治家だよね、田中角栄とか。依頼人は絶対に勝たせる「古美門」は、周りをねじ伏せても政策をねじ込む政治家の様。

ただ、それが続くと「普通の人々」はその悪辣ぶりにへきへきする。そこで登場するのが口当たりのいい「羽生」の様なタイプ。
丁度自民党政権にへきへきしていた国民がこぞって民主党に投票した様に。

リーガルハイの1の敵、「三木」はどちらかというと「古美門」と同じタイプで、昔ながらの豪腕だった。豪腕vS豪腕の勝負は、結局は力の強い方が勝つ訳で、「三木」が勝てなかった理由はその辺なんだよね。

「羽生」の様なタイプが恐ろしいのは、実現云々以前に支持を得てしまうところ。民主党のマニフェストが実現可能かどうか分からないまま、根拠の無い自信に押し切られた様に。政治にさして興味が無い人とか、あまり物を考えていない人は、口当たりのいい言葉を堂々と言われてしまうと、そのままその気になってしまう。「前よりは良くなる」という妄想に乗せられてしまう。で、それを「実現するには?」という辺りになってはじめて間違いに気がつく。怖い怖い。

理想を推進する「羽生」の様なタイプは、上手く行けば素晴らしい結果を生み出すんだけど、周りに付くスタッフが先に述べたような「愚民」タイプの人が多いのでなかなか上手くいかないんだよね…

今で言えば「放射脳」な人達か。リーダシップを取る人は「危機を叫び、子供達を引き合いに出す」でそれに乗っかる周りの人々。危機をあおるのはいいけど、具体的にはどうするのよ?って話になると途端に進まなくなるんだよなあ。会話がしたいのにヒステリックに反応されるしね…
「羽生」に付いていったメンバーが、「ヒッピー」と「無能なバブルの残党世代」ってのがねえ。考えてやってるのなら皮肉が利いてる(笑)

6話で新垣結衣の黛が出て行って「NEXUS」に加わるみたいだけど、これで「羽生」の世界に「実」が入るか?

余談だけどネットを見ていたら実は「羽生」はゲイで、「黛」が好きなんじゃなくて「古美門」が好きなんじゃないか?ってのがあった。それはそれで面白いけどね(笑)
リーガルハイ

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