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リアルな格闘漫画、「オールラウンダー廻」が面白い!1〜12巻[漫画・感想]

地に足の着いた格闘漫画!先の読めない試合展開が本当に面白い!

Koboの講談社半額セールで、ずっと気になっていた「オールラウンダー廻」をまとめ買い。
初代タイガーマスクの佐山聡が始めた格闘技、シューティングが発達した「修斗」。打撃、投げ、寝技がある総合格闘技なんだけど、割とマイナーなスポーツだよね(笑)俺ら世代で格闘技好きなら知ってると思うが。

いやー、面白い。何が面白いって試合展開が読めない。だって主人公の「廻」は地味に負けるんだもん(笑)

主人公なのにともかく地味な試合展開で、得意技や必勝パターンが無いというなんとも無個性な「廻」。力が特に強いわけでなく、身体的な特徴も平均的。
10巻まで読んだのだが、未だに必殺技がない(笑)まあ、やっとこ才能の片鱗みたいなものが見えてきてはいるんだけど、ともかく地味なんだよなー(笑)

それでも面白いのは、突飛な設定とかではなく、ちゃんとした技術論などに基づいた「戦い」だからなんだよね。
格闘技なんだけど、戦いの場面がとても理詰めで、将棋や碁の漫画を読んでいる感じ。
こうきたらこういく!という、展開が次々出てくるので、試合の勝敗も納得できる。

そして主人公の「廻」は地味な努力をひたすらやっているんだけど、それが割と淡々と描かれているんだよね。劇的な特訓とかではなくて、「日々の練習」。
「廻」の性格なのかもしれないけど、割と現代っ子な感じで、熱血なわけでもなく淡々と飄々と練習をしているんだよね。
努力を誇示しない。それがいい。

少年漫画の特訓は、特訓の成果で、「こいつ、こんな才能が!」とか描かれる場面があるんだけど、そうゆうのが全くなくて、ともかく地味にスパーとかをしてる。そして、負けまくる(笑)ただ、「地味な練習」の日々が、試合で発揮されたりして「頑張ったからなあ」という感覚が味わえる、漫画なのに(笑)

ジムの雰囲気とか練習風景とかも実にリアルなんだよなー。
昔ちょこっと体力作りにキックのジムに行っていた事があったんだけど、確かにこんな雰囲気だったなー。なんかまた格闘技がやりたくなってきた(笑)

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