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海老蔵の『通し狂言 壽三升景清』1月新橋演舞場[歌舞伎・感想]

まさに『中二病景清!』『無敵!最強!!素敵な嫁!!』と男の野望そろい踏み!

海老蔵の『通し狂言 壽三升景清』を新橋演舞場で観た。

市川海老蔵が歌舞伎十八番の内、現代では演じられなくなったものを復活するシリーズで、今回は『関羽』、『鎌髭』『景清』『解脱』の4番を一つにまとめて再構成したもの。

去年の夏、コクーン歌舞伎で、『蛇柳』を復活させたりと、積極的だよねえ。

過去ブログ:ABIKAI 市川海老蔵 第一回自主公演を観た

これは歌舞伎のライトノベルですか!っていうくらいの『景清無敵伝説』

壇ノ浦の合戦の後、敗れた悪七兵衛景清(海老蔵)は洞窟に引き蘢り、一人想いに耽る。すると「景清」は三国志の英雄、『関羽』となり、大暴れ。

現実に戻った「景清」は無敵のボディを手に入れていたので、追っ手に首を鎌で刈られようが、槍で突かれようが全くの無傷。まさに無敵。さんざん源氏の手勢をからかった後、景清は静かに縛に就く。

捉えられた「景清」は全く口をきかなくなったので、口を割らせる為に「景清」の女房、傾城の「阿古屋」(芝雀)と「景清」との子供、「人丸」を人質にする。

最強の俺様には最高の美女じゃないとな!ヒーハー!!

「景清」の捕らえられている六波羅に連行される訳なのだが、傾城「阿古屋」なだけあって、何故か花魁道中で向かう事に!

最終的には源氏との対話をする事により、世界平和の想いは同じということで、牢を破壊して解脱し、天に昇る「景清」

やりたい放題だぜ!

海老蔵だかこそ許される演目

歌舞伎界のプリンス、市川海老蔵だからこそ許される演目だよなー、これ。かっこいいのは海老様だけで、他は引き立て役みたいなんだもん。ふなっしーとか出るし(笑)

「蛇柳」の時も思ったけど、まー歌舞伎十八番だとしても演じられなくなったのはなんとなーく分かる気もする。「助六」とは、本当に良く出来た話なんだなあー。

ま、ストーリーとかはどうでもいいんだよ!歌舞伎の醍醐味を味わうんだよ!っていうのには最適な演目でもあるよね。

感想が「なんか凄かった!」しか出てこなかったもんなあ(笑)

壽三升景清

新橋演舞場 初春花形歌舞伎
『通し狂言 壽三升景清(ことほいでみますかげきよ)』

平成26年1月2日(木)~26日(日)

 

悪七兵衛景清市川 海老蔵

阿古屋中村 芝 雀

猪熊入道/秩父庄司重忠中村 獅 童

梶原源太中村 萬太郎

梶原妹白梅坂東 新 悟

尾形次郎大谷 廣 松

うるおい有右衛門/岩永左衛門片岡 市 蔵

花菱屋女房おさく市川 右之助

源範頼市村 家 橘

仁田四郎大谷 友右衛門

鍛冶屋四郎兵衛実は三保谷四郎市川 左團次

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