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1年戦争の末期から終戦後の、連邦とジオンの知られざる英雄「機動戦士ガンダム サンダーボルト」1〜5巻[漫画・感想]

ハードな内容の大人なガンダム

電子書籍のポイントがたまっていたので、機動戦士ガンダム サンダーボルトの1から5巻をまとめ買い。

最新の6巻が出ているんだけど、まだ電子書籍化してないんだよねー。

1年戦争末期、サンダーボルトという宙域に連邦を寄せ付けない凄腕のスナイパー・ザクがいた。

そのザクのせいで戦線が遅れている連邦は一人のエースパイロットを派遣する。

連邦のエースパイロット、イオとスナイパーザクのパイロット、ダリルとの長い運命的な戦いはここから幕を開ける。

名家で民族主義の旗印ともいえるイオと、戦争で両足を失い尚も戦いは続けるダリル。

ダリルを倒すために派遣されたフルアーマーガンダムと、ジオンの実験機、通称サイコ・ザク。

このサイコ・ザクがこの物語のキーワードになってくるんだけど、このザクが戦争の悲劇さを物語っている。

というのも、このザクを操れるパイロットは、両手両足を失ったものだけ。

マニピュレータを直接義手、義足に接続することにより、驚異的な性能を引き出せるのだ。

激闘の中、左手を失ったダリルは残った右手もサイコ・ザクを操縦するために自ら切断する。

この非人道的とも言える超兵器の技術は、1年戦争終戦時に失われるのだが、終戦後に南洋連合という巨大な宗教団体が技術を保持していることが分かった。

その情報を知った連合軍とジオンの残党は、南洋連合に潜入するのであった。

その潜入部隊の中には、イオ、ダリルの姿があった。

民族主義、政治、宗教、そして戦傷者、きれいごとだけでは済まないガンダム。

両手両足を失ったダリルが、サイコ・ザクに乗っている時だけ自由を感じるという皮肉。

アニメ化するらしいけど、この重い雰囲気がどう再現されるか楽しみだねえ。

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