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「無限の住人」の沙村広明が描く、破天荒なラジオの裏方話「波よ聞いてくれ」1〜3巻[漫画・感想]

波よ聞いてくれ

ひょんなことから北海道をの地方FM局のDJになってしまった女のハチャメチャなコメディ

無限の住人の沙村広明が描く波よ聞いてくれの1巻から3巻を電子書籍で購入。

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この人の描く漫画で一番好きなのは、実は有名な無限の住人ではなくおひっこしという短編。

時代劇やSFだとやりすぎちゃう感じ(笑)なのだが、現代劇を描かせるとともかく会話のテンポがすごくて面白い。

登場人物の大体が頭がおかしいダメ人間(笑)っ感じで、破天荒な人ばっかりで、よく喋るから文字の量が多いんだけど、絵の勢いと会話の内容のテンポの良さでどんどん読めちゃうんだよねえ。

そのノリは、映画やドラマというか現代演劇のような感じ。

今回の波よ聞いてくれもしょっぱなから、飛ばしまくっている。

男に振られて飲みすぎて失念した主人公、鼓田ミナレが、飲み屋で知り合ったラジオのプロデューサー・麻藤に見込まれ?深夜帯のラジオ番組のMCになるという話。

ともかく主人公の鼓田ミナレが完全なだめんずウォーカーで、別れたはずなのにグズグズとダメ男を引きずっていたり、そのダメさに付け込むラジオのプロデューサー・麻藤も、完全に怪しい業界人で、口八丁手八丁でミナレを追い込んでいく。

麻藤のみこんだミナレは、ラジオのMCとしての独特な才能がありそう?で、追い込まれると変な妄想力とトーク力で独自の世界を展開する。

深夜の空き時間帯に流れたミナレの放送は、ちょっとずつ話題になっていって……

なんか、周りにいる人たちも、ゴールデン街にいそうな癖の強い人たち(笑)で、勢い任せでどんどん話が進んでいくんだよねえ。

果たして、ミナレはラジオMCとして大成するのか?どうなの?(笑)

3巻も。「え?そっちの方に話が進んじゃうの?」と思わせるような展開で、実はミナレが原因だったいうオチはいい。

トンデモ幽霊とか宇宙人とか出てこなくてよかった(笑)そっちの方に話がいっちゃうよハルシオン・ランチみたいに行きすぎちゃうからなあ(笑)

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