渋谷のHUMAXで犬ヶ島を観てきた。
いやもう最高でしたよ。楽しかった!最後まで食い入るように観てしまったよ。
映像、音楽、アートワーク。どれをとっても好きで好きでしょうがない感じの世界観。
外国人が曲解してるようなへんてこりんな日本で、可愛いとも不気味とも取れるパペットたちが動き回る。
同じようなストップモーションアニメで日本を舞台にした、滑らかな動きを追求したディズニー寄りのKUBOとは全く真逆の演出。
もうサブカル好きでしょ!っていう人向けの映画だよねこれ。
ストップモーションです!人形です!というのが観て取れる動きなんだけど、それが逆にリアリティがあるというか。
PSの初期の名作ゲームクーロンズ・ゲートっぽいんだよね雰囲気と動き。あれもたしかCGだけどパペットの動きを使っていたんだよなあ。
全体的にディストピア的な暗い雰囲気の絵作りと、昭和初期っぽいポスターなんかのアートワークと和楽器を使った重厚な映画音楽。もうたまらないですよ。
apple musicにサントラがあったからダウンロードしちゃったよ。これがまたかっこいいんだよほんと。
もう、黒澤明好きすぎでしょ!っていうオマージュだらけの内容
先に書いたように音楽からして黒澤映画なんだよなあ。というか七人の侍の音楽使ってるし(笑)
大体、主役の犬たちがもう七人の侍まんまなんだよね。
もうね、犬の声がおっさんなんですよ。みんな渋いおっさんの声なんだよ(笑)
主人公アタリ少年が探し求める犬、スポッツといい、アタリ少年のパートナーになる粗野で皮肉屋のチーフといい、かっこよくて渋いおっさんの声なんだよ(笑)
そして、そのチーフが惚れる犬、ナツメグの声がスカーレット・ヨハンソン!
もうね、エロくて大人の声なの。もー犬なのにエロいの(笑)
チーフが自虐交じりに、俺はすぐ噛んでしまうんだと言ったら、噛まなくて傷のない男なんてつまらないわとか言っちゃうんだよ、犬なのに(笑)
風でなびく犬の毛が色っぽいんだよもー(笑)
全体的に最高なんだけど、文字がちょっと小さいのと声がこもるのが気になったかな
全体的に大好きな世界観なんだけど、表示される文字がちょっと小さかったんだよね。
字幕以外にテロップみたいなのが画面いっぱいに出るんだけど、英語、カタカナで表示される文字が結構小さい。
一番後ろの席だったので、ちょっと観ずらかった。
それと、日本語のセリフ。早口なセリフだとどうも、こもってしまって聞き取りずらい。
オノヨーコ(オノヨーコの役で出てる)とか渡辺謙とかは聞き取りやすかったんだけどね。
少年アタリや市長の補佐役のメイジャー・ドウモの高い声とか海外で活動してる人の日本語がちょっと聞き取りづらかった。
ま、この辺はDVDとかが出たらじっくり観て聞こうかな?また印象が変わるかもなー。
渋谷HUMAXは小さいけどいい雰囲気の映画館だね
初めて入ったけど渋谷HUMAXはいい雰囲気の映画館だね。
犬ヶ島をピックしてるのか劇中で使われているイメージポスターとかたくさん貼ってあって、観ているだけでも楽しい。
ポスターのアートワークがともかくカッコイイ。トイレに入ったら小林市長のポスターがたくさん貼ってあって、何枚かに糾弾するメッセージが上書きされたものがあった。
ケージの中にあったフィギアと日本酒の瓶。欲しい……
あまりに良かったので、パンフレットと劇中で犬用のスナックとして出てきたパピースナップのクッキーを買っちゃった(笑)
バターの効いた美味しいクッキーだったよー。