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はじめての和泉元彌の狂言、宝生能楽堂で「和泉会別会」を観てきた(狂言・感想)

知り合いにチケットをいただいたので、宝生能楽堂で開催された和泉元彌主催の狂言会、和泉会別会を観てきた。

和泉元彌といえば、一時代話題になった狂言師だよねえ。どっちかというとトラブル方面で(笑)

結局トラブルがもとで能楽協会を追放されてしまって、そのあとプロレス出たりとか、強烈なお母さんが前に出てきて大騒ぎとか、変な話題ばっかりで実際の狂言とか観た事なかったんだよねえ。

そんなわけでいい機会だなーと思ってね(笑)

番組は全部で4番。

田植、那須與一語、至誠、越後聟。どれも観たことのないものばかりだった。

基本的に出演者は家族縁者ばかりという感じで、女性狂言師が出ているというのが特徴。

まあ、事情は推して知るべしって感じだけど(笑)逆にトラブルの賜物というか、女性が伝統芸能で活躍できる場ができるってのはいいことなのかもしれないね。

守るべき伝統はあるけど、融通が利いたほうがいい場合もあったりだしねー。

ま、この辺の話題は面倒臭い人たちがいるので避けるけど(笑)

田植

みんなで楽しく田植えをしよーという感じの話かな(笑)

謡がメインなので笑いどころはない。でも、華やかな謡はやっぱりいいよね。

謡はまたやりたいなあー。演目は覚えられないから無理だけど(笑)

那須與一語

狂言と言うか語り。一人芝居で、壇上に一人座って物語を語る。こうゆうのもあるのね、狂言。

和泉流狂言の登竜門的な番組で和泉淳子の長男、和秀の初演だそう。

いやー、凄いよ。結構長い話なのにしっかりと語るんだもん、あんな難しい話。俺なんてぜったい覚えられないよ(笑)

至誠

新作狂言。割と現代風刺とかもあってその辺が笑いどころだった。

言う事を聞かない太郎冠者を諭すために知恵を借りに松陰神社に祈願をすると、老人が現れて知恵を貸してくれるという話。

新作狂言なんだけど、しっかりとしていて、現代語のシャレが入ってなかったら古典なんじゃないの?と思えてしまう作品。

現代の狂言だからと言って、現代語に無理やりしていないのがいいなあ。

こうゆう方が好きだな、個人的には。

越後聟

和泉流のみに伝わる宗家専用の曲だそう。

越後からきた婿を囲んで酒を飲むうちに盛り上がってきて、歌ったり踊ったりする話。

まあ、宴会だ(笑)

最終的に無茶振り合戦になって、婿には越後獅子舞を踊れようということになり、結構本格的に踊る羽目になる。

仕舞はダイナミックで派手だなあ。側転とかあるんだもん。これは若くないとできないよなあ。

久々の狂言で、派手な演目が多くて楽しかった。

ただ、番組の構成としては華やかで仕舞や謡が楽しめたんだけど、狂言会なので何も考えずに馬鹿笑いできる演目が一つくらいあっても良かったかなーと思ってしまった。

やるまいぞ、やるまいぞ落ちが一つもないのは寂しい(笑)

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