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大岡越前と天一坊一派の裁判攻防!歌舞伎の逆転裁判「名高大岡越前裁」(歌舞伎・感想)

国立劇場で開催中の歌舞伎、名高大岡越前裁を観てきた。

時代劇で有名な大岡越前対将軍吉宗の御落胤騒ぎで有名になった天一坊の戦いを歌舞伎化したもの。

もともと講談だったものを明治期に河竹黙阿弥が書き下ろしたものを現代風にアレンジしたもの。

歌舞伎版法廷闘争!ギリギリまで追い詰められた大岡は逆転できるか?

小坊主の法沢(右團次)が、世話をしている酒好きの老婆は実は将軍の御落胤を産んだ女の母親だった。

生まれた子供と母親はすぐに亡くなってしまったが、その証として証書と短刀を祖母に預けた。

って、そんな話を酒の勢いでするなー!自分からヤラレに行くスタイル?(笑)

案の定、法沢は老婆を殺し証書と短刀を手にいれる。

逃げる途中で、自分は死んだものとして故郷を離れる法沢。

持ち前のハッタリと度胸で将軍の御落胤として振舞っていた法沢は、公家や将軍家のマナーに詳しい知将・山内伊賀亮(彌十郎)を迎え入れ、名を天一坊と改めて、意気揚々と将軍へのお目通りを求める!

短刀と証書という動かぬ証拠を持って江戸に現れた天一坊に一人意義を唱える者がいた。

それこそ我らが大岡越前

四面楚歌で追い詰められる大岡と、持ち前の論法でやる込める山内伊賀亮の攻防

大岡は老中の判断に異を唱え、閉門される。しかし、機転を聞かせて直接天一坊一派と戦う機会を得る。

そこに立ちはだかるのは、知将・山内伊賀亮

一回目の攻防は山内伊賀亮の勝ち。見事論法で大岡を論破する。

将軍とのお目通りを約束した大岡だが、まだ疑いの気持ちは拭えない。

病気ということで、期限を伸ばすのだが、それも無理となり、一家で切腹をしなければならない機嫌が間近となる。

紀州に手がかりあり!と感じていた大岡は、部下を捜査に出すのだが未だ戻らない。

いよいよ、切腹をしなければならない刻限。果たして部下は間に合うのか!

面白い話ではあるんだけど……地味だよなあ(笑)

週末だというのに、空席は目立つ感じで……まあ、歌舞伎座も中村座もあるしねえ。

主演は梅玉さんだし、相手役は右團次さんだし絵面も地味だよね(笑)

そして話もまた地味という。殺陣とか全くなくて、ほぼ会話で話が進んで行くから動きが全然ないんだよね(笑)

ただ!話の内容はかなりスリリングで、序盤の天一坊一派の根回しと、大岡がギリギリまで追い詰めれる山内伊賀亮の法廷攻防が面白いんだよね。

今のドラマなら織田裕二のSUITSとかリーガルVとかが好きな人はたまらないと思うんだよなあ。

俺は頭の中でずっとリーガルハイのBGMが流れていたよ(笑)

今月の歌舞伎座や中村座のような派手さはないけど、面白いよ!みんな観に行こう!(笑)

国立劇場・平成30年11月歌舞伎公演「通し狂言 名高大岡越前裁」

2018年11月3日(土)~2018年11月26日(月)

大岡越前守忠相 中村 梅玉

法沢後二天一坊 市川 右團次

山内伊賀亮 坂東彌十郎

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