パレットクラブは聴講もできるので、次のイラストコースの都築潤さんの講義も聴講してきた。これが大変ためになった。
というわけで、聞いたことをメモったことを箇条書き。
イラストレーションはどう変わったか?
最初イラストレーションは広告デザインの人しか知らない。
60、70年代広告、雑誌
80年代アート
イラストがアートと呼ばれるようになった。
サブカル(漫画アニメ)80年代からイラストレーターと名乗る人が出てくる。
今やサブカルの人が描く絵をイラストレーションと呼ばれる
80年代コンペ
ニューペインティング
90年代
村上隆、奈良美智
イラストがアートに乗っ取られる。
イラストレーションとはなにか?
語源
イルミネーション
彩色写本(聖書を写しとる作業)
薔薇の名前(映画)見るとわかる
タイポグラフィも元になっている
タイポグラフィ+イラストレーション
定義
図版のこと
印刷物の絵の部分。複製を前提とした絵
印刷された絵
1950年代広告で使われていた
写真もイラストレーションと読んでいた。
あくまで図版を指す言葉
いかなる絵も印刷されればイラストレーションとなる
イラストレーションとは絵の性質ではなく、絵のおかれた状態を指す言葉
イラストレーション=説明
わかりやすい絵
短絡的な具象画、ただの図解
イラストレーションは短絡的な具象画という意味でアート界に揶揄されていた
イラストレーションの領域
広告デザインの専門用語
小林泰彦(イラストルポを発明した人)
ヒッチコックマガジン
小林信彦(編集長)
デザイン+イラストレーション小林泰彦と初めてクレジット
イラストーレションと誤植で紹介。誰も出版では知られてなかった。広告の言葉。
60年代広告
日本宣伝美術会
1951年発足53年公募開始
日宣美とは?
入選しないと人間扱いされない
小林泰彦
堀内誠一
グラフィックデザイン体系
1960から
5巻
イラストレーターを語る人は広告の現場にいた。だから売り込みなんてしない。
日宣美がなくなったが、イラストレーションは浸透し、さまざまな媒体で活躍。
広告以外からイラストレーターを名乗る描き手が出てくる。
本来、大学でお話になってることを2時間にまとめていただいた。大変参考になりました。
本当はもっと固有名詞も含めて興味深い話を伺ったけど、その辺は実際に講義を聞いてねってことで(笑)
知らなかったことも多々あったので、非常に勉強になった。年配のイラストレータのお話とかでピンとこないことがあったのは、今の感覚とは随分違っていたんだなあということだよね。
参考になるとお話になっていた南 伸坊さんの『私のイラストレーション史 』を買いました。
やっぱりちゃんと流れとか歴史を知っとくのは良いね。