パルコ劇場にて「三谷文楽・其礼成心中」を観た。
去年も観たので2回目。2時間休憩なし。やっぱり面白かった。三谷幸喜の凄いところは、ちゃんと文楽してる所なんだよなあ。現代風と文楽の作法のバランスがいい。
ハチャメチャなお笑いなんだけど、きっちりしている所はきっちりしていて。歌舞伎の「決戦!高田馬場」も面白かったもんね。そして、ちゃーんと歌舞伎してたし。
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あらすじ
近松の「曽根崎心中」がヒットし、天神の森では心中が大ブーム。近くで饅頭屋をやっている半兵衛はそのせいで饅頭が売れなくて面白くない。今日もまた心中しようとやってきたカップルを引き止める。
目を離すと心中しようとする(笑)カップルを、とりあえず自分の饅頭屋に連れて行く半兵衛。家には半兵衛の妻、おかつが待っている。
話を聞いて的確なアドバイスをするおかつ。おかつのおかげで、カップルは心中を思い留まる。それを見ていた半兵衛は、いい商売を思い立つ。
その名も「曽根崎饅頭」。心中しにきたカップルを引き留め、おかつが身の上相談をし、饅頭を売ると言うものだ。
この商売は、想像以上に大ヒットし、半兵衛達はお金持ちに。が、永遠に続くと思われたブームも去る時がきた。
近松が新作を書いたのだ。その名も「心中天網島」。
曽根崎に心中目当てできていたカップルはあっという間に網島に流れる。その上網島でも同じ商売を始めたものが現れた!
良い時にお金を貯めておかなかった半兵衛達はあっという間に借金生活。
こうなったのも全て近松が悪い!と八つ当たり的に文句を言いにいく半兵衛だが…
なんか歌舞伎でやっても面白そう。昔は文楽から歌舞伎になったりしていたから、そんな風になるといいなー。権利関係大変そうだけど(笑)