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馬盗人 九月大歌舞伎(新橋演舞場)

舞踊曲なのだが、やっぱりコメディ色が強い。実は馬が主役な『馬盗人』

今回新橋に行ったのは、実は三津五郎の『馬盗人』が観たかったからなんだけど、三津五郎は病気で休演…

早く良くなってもらいたいものです。

 

何度か観ている『馬盗人』なんだけど、何度観ても面白い、大好きな演目。

とある百姓が馬を買う。途中で喉が乾き、水を飲みに行っている間に『ならず者悪太』『ならず者すね三』が馬を盗もうと企む。

すね三に馬を引かせ先にやり、悪太はそこに残る。なんと馬の代わりに自分が縄に繋がれて(笑)

そこに戻ってきた百姓は、馬が人間になっている事に驚く。馬人(悪太)天罰で今まで馬にされていたのだと語りだす

馬となった馬人(悪太)はせっせと働き、この度その罪が許されて晴れて人間に戻れたと語った。

人のいい百姓はそれを信じて、彼を離してやる事にする。その上人間に戻った祝いとしてお金までも渡してしまう。

 

まんまと馬と金をせしめた悪太。麓で待っていたすね三と馬のところに、せしめた金で買った酒を飲みながらふらふらとやってくる。

その酒をすね三も飲み上機嫌。馬を売った金でどうするのだ?という話になり、悪太はその金で惚れた女を身請けするのだという。話を聞いて行くうちに、すね三も実は同じ女に惚れている事が分かる

女の事で諍いを始める二人。馬にもからかわれ、そのうち酒が回ってその場に倒れてしまう。

その現場に後から、先ほどの百姓が現れる。騙された事が分かった百姓は怒って…

 

悪太達のコミカルな踊りも見所なのだが、やっぱり馬の踊りが面白い。馬盗人は馬の演技が大変なので、普段は出てこない馬役の名前も筋書きに出てくるそうだ。それだけ動く動く。

最後は花道で見栄をきり、六法を踏んで帰るんだからそりゃー大変だ。今回は最後の最後でよれていて、花道から落ちそうになっていたよ(笑)

ならず者悪太の翫雀はコミカルな表情が楽しかったけど、なんかちょっと硬かったなあー。あと橋之助は百姓にしては、ボンボン顔すぎる(笑)

 

馬盗人(うまぬすびと)

ならず者悪太  翫 雀
ならず者すね三  巳之助
百姓六兵衛  橋之助

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