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「ストックホルムでワルツを」実在のスウェーデンのジョズ歌手モニカのサクセスストーリー[映画・感想]

上昇志向の塊な女性と、それに振り回される周囲の話

実在のジャズ歌手、モニカ・ゼタールンドのサクセスストーリーを描いた映画、ストックホルムでワルツをを観てきた。

【公式サイト】映画『ストックホルムでワルツを』│11月29日(土)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次公開

モニカ・ゼタールンドは1960年代、スウェーデンを代表するジャズシンガーで、それまで黒人音楽として英語で歌っていたジャズをスウェーデン語で歌い評価された国民的なスター。

モニカを演じるエッダ・マグナソンは歌手だけあって歌は素晴らしく、キュートで美人。

モニカの着る服がいちいちオシャレなんだよねー。

映画中に流れる楽曲が、凄く良くて、それを聞いてるだけでも凄く楽しいサントラ買おうかなあ?

あらすじ

スウェーデンの片田舎で、電話交換手として働きながらジャズシンガーとしてクラブなどで歌う日々のシングルマザーのモニカ。

いつかジャズシンガーとして成功し、大舞台に立ち子供と一緒に暮らすことを夢見ていたが、現実はままならない。
そんなモニカにアメリカで歌うチャンスが到来し……

予告に騙されるな!感動はするけれど、言ってしまえは女版「成り上がり」

予告とか公式サイトは、現実のままならないシングルマザーの感動サクセスストーリーの様に作っているけど、内容は、肉食女性の成り上がりストーリー(笑)

この映画を観て、

「あー、素敵!私もモニカの様になりたい!」

とか言う女子とは結婚できない(笑)絶対に男が不幸になります!浮気されます!(笑)

ここからはややネタバレなので、気になるにとは読まないように。

ストックホルムでワルツを

とにかくモニカは自分の成功しか考えていない。
田舎から出たいからといって、自分の好みではない映画監督をとあるパーティでゲットして結婚。そしてストックホルムという拠点を確保したら、精力的に営業活動。

何度も失敗し、危機的状況に陥りつつも、持ち前のど根性で乗り切り、最終的には成功を勝ち取る……ものの、反面生活は荒れてきて、男には逃げられるわ、子供も親に引き取られるわで……散々。
気が弱ってくるとずっと、モニカの事を密かに想い、自分を影ながら支えてくれたバンドのベーシスト・ストゥーレが気になりだすも、彼にはすでに婚約者が。

同時期にビル・エヴァンスとの共演が決まり再起をかける。
そして、未練ありありのストゥーレに、思わせぶりな態度を示して、最終的には婚約者と別れさせてゲット!

幸せな再婚をしましたとさ!

……って!って!!

モニカは天才肌なのかもしれないけど、周りの人間の事なんて全然考えてないんだよねえ。

ライブのツアーの為、親に子供を預けてふらっと出てっちゃうし、成功してからも、子供の為と言いつつ、男をとっかえひっかえしてるし……モニカ、ビッチすぎる!

あんなに振り回さても、モニカの子供がいい子ちゃんなんだよね……普通ならグレる(笑)

そして、最後に結婚するストゥーレ。
もー、草食系の極みというか、ずっと待てをされてる犬というか……

映画の最後、二人の結婚式で終わるんだけど、あれはちょっと蛇足な様な気も。

ビル・エヴァンスとのライブを終えて、家に帰ると待っているストゥーレっていうところで終わっても良かったよなー。

あの結婚式のシーンがまた、私が主役よっ!ていうのが丸出しで、どーにも明るい未来が想像できない(笑)

もちろん、感動的な場面はもちろんあるけど、大概はモニカの独りよがりが原因だったりするからさあー。

天才はやっぱりちょっと自己中で、いっちゃってないとダメなのかもね。

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