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虎がやたらとフリーダム!男って馬鹿だなあと思える「国性爺合戦」 2月文楽公演(第三部)・国立小劇場 [文楽・感想]

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妙に日本上げな台詞が多いんだよなー、国性爺合戦って

文楽の国性爺合戦を観てきた。近松門左衛門の作品で、公開当初は歌舞伎と合わせて大人気になり、ロングランしたそうな。

江戸時代初期、中国人を父に、日本人を母に持ち、台湾を拠点に明朝の復興運動を行った鄭成功を元に作り上げた近松の戦記物。

観ていて思ったのだが、やたらと日本上げをする話なんだよねー、これ。

ハーフのはずの主人公和藤内はやたら日本押しで、トラブルの有った敵を強引に和名に変えたり、和藤内の父親、鄭芝龍の前妻の娘、錦祥女の城を訪ねた時に、戦火で門を開けられない事を、身内が訪ねてきてるのに、唐の人は情がない、日本人ならそんなことはないとか叫んだり、場内に母親の小むつだけが入って、そのファッションを見た時に、唐の人は着物の形が奇妙だと言いつつも、生まれるなら日本の女子に生まれたいとか言い出したり。

右側の人がみたら喜びそうな内容だよ(笑)当時もこうゆう身内上げみたいなのが受けたのかねえ?

千里が竹虎狩りの段

今回は二段目から。明朝復活の為に、中国に渡った和藤内とその両親は父の前妻の娘、錦祥女に会うため錦祥女の旦那、甘輝の館に向かう。

途中、竹やぶを進んでいるとそこには大きな虎が。襲いかかる虎を打ち据える和藤内。虎を配下にした和藤内の前に、敵方の配下が虎刈りにやっている。

虎をよこせ!という、敵の配下に対して、神通力で虎を操った和藤内は散々にぶちのめし、彼らを自分の部下にしてしまう。

 

 

国性爺合戦

着ぐるみの虎がやたらと可愛らしいデザインなんだよねえ。なんか目がくりくりでゆるキャラなんだもん。

そしてこの虎がフリーダム。敵を倒す際に大暴れして、しまいには義太夫にまでちょっかいを出す始末(笑)

 国立劇場のサイトではくろごちゃんと絡んでるしな(笑)

該当URL: くろごちゃん 虎退治!?

楼門の段

3人は甘輝の館の城門にたどり着くも、門番は錦祥女に会わせてくれない。そこに楼門に登った錦祥女が現れて親子の再会を懐かしむ。

しかし、甘輝は不在なため、城門の中には入れてくれない。

すったもんだの末、和藤内の母、小むつだけが入城を許されるのだが、戦時下の中なので縛られた状態での入城しか許されない。

怒る和藤内をなだめ縛られて入城する母小むつ。

入城の際、錦祥女は甘輝が味方になってくれるなら白粉を、なってくれないなら紅を黄河につらなる川に流して知らせると和藤内に約束した。

甘輝館の段

甘輝の館に入った小むつは、縛られたまま本当の母親の様にもてなしを受けるが、それを頑に受けない小むつ。

そりゃ受けないよ、だって縛られたまま、肉料理とかこってりしたものばっかり勧められるんだもん(笑)

そんな中甘輝が館に戻ってくる。甘輝は元々明朝の臣下だったので、小むつの話を聞くも、今は韃靼王の臣下なので味方にはなれないと言う。

それを聞いた妻の錦祥女は甘輝に懇願するも受け入れてくれない。そればかりか受け入れるなら妻の錦祥女を斬るという。

女の忠告を受けて裏切るなんて、末代までの恥だ!とメンツを語る甘輝。

その様子をみて諦めた錦祥女は別室入り、和藤内との約束を果たすため、紅を流すのだった。

紅流しより獅子が城の段

川から紅が流れるのを見た城外の和藤内はぶち切れて、制止する兵士を薙ぎ払い入城する。

入城した和藤内と甘輝は顔を会わすも一触即発。

そこへ血を流した錦祥女が現れる。先ほど川に流した赤い液体は紅ではなく、自らの血だった!

自分が足かせになるのを拒んだ錦祥女が、自らの胸を刺したのだった。

その心意気を感じた甘輝は和藤内の味方になる約束をし、国性爺鄭成功の号を与え唐の立派な衣装に着替えさせる。

その姿を見た小むつは錦祥女の刀を取って首にあてる。義理の娘を死に追いやってしまった自責と義理で自らの命も絶つのだった。

息絶えた錦祥女と小むつをおいて、和藤内と甘輝は出陣するのだった。

大事な事はメンツを立てる事、その為に女は死すべき運命?

所詮男はメンツが大事で家族は二の次って感じで終わるんだよなあ。主役は和藤内というよりも、小むつと錦祥女だよね。

奥さんとお母さんが死んでる脇で派手な衣装を着て武勇を誇っている和藤内と甘輝って……

和藤内はコーエーのゲームなら武力98知力30、甘輝は武力80知力50って感じ?(笑)

しかし、ある意味キーマンであるはずの父親の鄭芝龍が後半全然出てこないんだよねえ。お前がもうちょっと間にたって、うまくやればこうはならなかっただろう!って感じなのに(笑)

2月文楽公演(第三部)・国立小劇場

2015年2月14日(土)~2015年3月2日(月)

国性爺合戦(こくせんやかっせん)

千里が竹虎狩りの段

楼門の段

甘輝館の段

紅流しより獅子が城の段


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