偶然かもしれないが、オバマ広島訪問の後にこれを観てしまう衝撃
EXシアター六本木で開催されたMogwai play Atomicを観てきた。
何とも衝撃的な1時間半弱。
元々アルバムがBBCの広島原爆投下70年ドキュメンタリーのサウンドトラックだけあって、曲調が普段のMogwaiよりもおとなしめなんだけど、そのサウンドに合わせて大画面で上映されたのが、ドキュメンタリーの再編集版。
プレイヤーであるMogwaiは真っ暗の中での演奏で、映像には音声なども入っているので、生音がどこまでなのか分かりにくい。
あくまで、ドキュメンタリーのBGMに徹しているようなスタイルで、アーティストよりも映像がメインなんじゃないか?という珍しいライブ。
最近はやりの生音BGMの映画みたい。
まー、それは映画がメインなんで全く問題無いんだろうけど、今回はあくまでメインはMogwai……ってことを期待してると肩透かしをくらう。
ドキュメンタリー終了とともにアンコールも無く終了だしねー。
客が戸惑ってアンコールを続けるというなんとも変な終わり方だったもん。
映像自体も内容が内容で、このタイミングで原爆の生々しい映像が流れるというね。
オバマの広島訪問は決まってなかっただろうに合わせたような反原爆、反原発のような内容なんだもんなあ。
Mogwai爆音でイエー!という客席の雰囲気が、まるで水を打ったようになるという、ある意味すごいライブでした。
案の定、ライブ後のTwitterみたら賛否両論だった。
分かるよ……ライブが始まる前に奇声を上げてた人達の求めるものはこれじゃないもんねえ。
俺はスタンド席でゆったりみていたので、これはこれで楽しめたけど。
張り切ってアリーナにいた人達は、1時間半棒立ちだもんね(笑)
映像も日本でこれを流すのかーと思えるような広島の生々しい映像、そしてビキニ諸島、スリーマイル島、チェルノブイリ、福島。
広島の風景だけで無く、事故後の映像やプロパガンダ映像などが織り交ぜられて流される。
軽い気持ちでライブに来たのに、ガツンと重いテーマをぶつけられて、なすがままに引き込まれてしまった。けど、音に関してはあんまり印象に残らなかったという(笑)
ただまあ、この映像を見た後に、アルバムを聞いてみたらまた違った印象に聞こえるんだろうなあ。あとで、聞き直そう。
エヴァのT-shirtを着たバカノリの兄ちゃん達とは違った、大人のMogwaiといった感じ。
この振り幅が面白くもあったりするので、次のライブも楽しみではあるなあ。
これやっちゃった後だから次はゆらゆら揺れられる感じだといいんだけどね。やっぱ、フジにきてほしい-。