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勘三郎へのオマージュ、野田地図「足跡姫」を観てきた [演劇・感想]

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亡くなった勘三郎へのオマージュ的な作品

野田地図足跡姫を観てきた。

足跡姫

出演は宮沢りえ妻夫木聡古田新太鈴木杏佐藤隆太中村扇雀、そして野田秀樹

舞台は江戸時代で女歌舞伎から現代の歌舞伎への過渡期となる話。

主役の宮沢りえ出雲の阿国的な存在で、妻夫木聡かわサルワカ

もうこれだけで歌舞伎が好きな人は勘三郎へのオマージュであることが分かる。

幕府より弾圧を受ける女歌舞伎古田新太演じる由井正雪が絡んで話が進んでいく。

これまでの野田地図のように政治的とか思想的な深読み部分はあまりなく、ポンポンとした言葉遊びで話は進んでいく。

俺は初期の野田地図や、夢の遊眠社を知らないのだけど、雰囲気はそのノリに近いそう。

中村扇雀が演じる伊達の十役で、その名の通り十通りの役人(正確には八役だけど)で登場。

面白のが扇雀が女歌舞伎を取り締まる側の役人ということ。

歌舞伎役者が女歌舞伎を取り締まる訳だしねえ。遊びが効いてるよね(笑)

面白かったのだけども、物足りなさもあることはある

前半85分、後半60分で、前半はほぼアッパーな雰囲気でポンポンとした会話劇でどんどん話が進んでいき、後半になるとその雰囲気は一転して不穏なものになっていくのだが、どーにも話の整合性があまりないというか、ちょっと物足りない感じがね……

その最たる存在が由井正雪で、正直話にからめなくてもよかったような気が……

古田新太が面白い存在なんだけど、あんまり本筋とは関係ないんだよねえ。

それと最後の台詞。あれがなあ……ちょっと説明的なんだよなあ。なくても雰囲気で分かるからなあ。

場面的にはものすごくきれいなんだけどね。

テーマが勘三郎へのオマージュとなるとやっぱり個人が絡むから、あんまりにも毒々しい事とかができないのかもねえ。

なんとなく奥歯に骨がひっかかったままで、終わってしまった感じ。

NODA MAP 21回公演「足跡姫」

東京芸術劇場

2017年1月
宮沢りえ
妻夫木聡
古田新太
鈴木杏
佐藤隆太
池谷のぶえ
中村扇雀
野田秀樹
公式サイト:足跡姫

足跡姫


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