メニュー 閉じる

「世界の果ての通学路」[映画・感想]

それは毎日の通学の話

シネスイッチ銀座で「世界の果ての通学路」を観て来た。

それは4組のただの通学の話。
ただし、象を避けながらサバンナを片道15km行く道であったり、馬で平原を18km行かなければならなかったり、岩山の山路を22km歩いて行かねばならなかったり、車椅子を押して4km歩かなければならなかったり。

それでも彼らは毎日、毎週学校に行く。どうしても学びたいから。どうしても成りたいものがあるから。

車椅子のタイヤが外れたり、ヒッチハイクで車が捕まらなかったり、象がいたから大きくコースを離れなければならなかったりと、あまり大きな事件は起こらない。ただ淡々と静かに通学している姿をだけなのだが。

それで学校に着いて授業を受けている姿を観ると、なんだか言い知れない感動があるんだよね。

歳をとってから感じるのだが、学ぶって本当に贅沢。時間も金もそうだが。
そんな俺らが感じている事なんか比べられないくらい、彼らには贅沢なことなんだよねえ。だから必死に学校に行く。

人は生まれながらにして平等なのは権利のみ。環境や身分は不平等。
彼らはその不平等な環境の中で、平等に与えられている権利を行使している。その大切さって、すでに持っている人には分からないものだよね……

学ぶことについて、再度考えさせてくれる映画。

学生とかにも観てもらいたいなあ、この映画は。

映画「世界の果ての通学路」公式サイト

世界の果ての通学路

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です