六代目圓楽の腹黒い落語(笑)と文珍の軽快な上方落語
江戸川区総合文化センターで開催された特撰落語会を観に行ってきた。
目玉は歌丸・圓楽の共演だけど、歌丸さんは急遽休演。
まあ、仕方がないよね……しかし、歌丸グッズはたくさん売っていたので、とりあえず手ぬぐいを買ったよ(笑)
歌丸写真集も売ってたけど、今買うと遺影になってしまうかもという(笑)
代打はなんと文珍!いやー豪華だなあ。上方落語をちゃんと聴いたことがなかったので、それはそれで嬉しい。
今回の番組はこんな感じ。
春風亭昇市 「つる」
三遊亭圓楽「づっこけ」
母心 漫才
桂文珍「くしゃみ講釈」
最初の昇市は春風亭昇太の弟子で前座だそう。
シャキシャキとした話し方をする方だねえ。
そして漫才の母心。
いやー、面白かった!
歌舞伎役者がジャングルクルーズのキャストだったらというネタをやったのだが、ボケの方がなんと日本舞踊の名取だそうで、歌舞伎の型がしっかりしてるんだもん!
歌舞伎好きだったらハマるなあこのネタ。
浅草で観られるらしいので今度観に行こうかな?
毒のある圓楽の落語は酔っ払いの描写が最高!
枕がほとんど休演の歌丸の悪口(笑)という圓楽。
演目はづっこけなんだけど、ともかく酔っ払いの描写がうますぎる。
いるよなあ、こうゆうおっさんって感じで、面倒くさい酔っ払いやらせたらピカイチだなあ。
からみ酒で見ていてむかつくんだけど、酒の飲み方だけは美味そうなんだよねえ(笑)
独特な間の枕を話す文珍。本編が始まると流れるような講談!やっぱり落語家ってすごい。
そしてトリは文珍。
見台が用意されて場面を切り替える時に扇子で台を叩く上方落語。
ちゃんと観たことがなかったのでワクワク。
枕は小噺なんだけど、独特な間だなあ。
自分で噺て、自分で最後に「うふっ」って笑う間がなんとも言えない(笑)
そして噺のくしゃみ講釈。
講談師のせいで振られた物覚えの悪い男が復讐する噺なんだけど、ゆったりとした枕とは違いよどみのない噺っぷり。
特にがーっと講談を語るシーンは圧倒的!
やっぱり噺家ってすごいわー。テレビとかと印象が全然違うなあ。
やっぱり噺家は高座にあがってなんぼだよね。