やっぱり演芸場はいいよねえー。ビール片手に落語を楽しむ!
小雨の中上野の鈴本演芸場に行ってきた。
トリを柳家権太楼がつとめる、権太楼噺爆笑十夜の最終日。
公式サイト:上野鈴本演芸場
やっぱり、寄席は楽しい!17時半から始まって、終わりは21時。たっぷり楽しんで3500円なんてこんなリーズナブルな遊びってないよねえ。
途中でビール買って飲んでしまったし(笑)
鈴本は演芸場の中でも一番居心地がいいよなあ。席は座りやすいし、テーブルはあるし。
そこかしこでプシュッと音がして、飲んでもいい雰囲気があって気楽だし(笑)
とは言いつつも、寄席の中でケンタッキーをワンパック食べてる人は初めて見たけど(笑)アリなんだあれ(笑)
味のある柳家さん喬の「長短」とトリのド派手な柳家権太楼「茶の湯」
個人的なツボは柳家さん喬の長短と、やっぱりトリの柳家権太楼の茶の湯。
割と対照的な落語家だよなあーとしみじみ。
柳家燕弥「呑める」
最初は呑める。 「つまらない」と言う口癖の男と、「吞める」が口癖の男がどっちがその言葉を先に言うかを賭ける。
なんとか「つまらない」と言わせようといろいろと策を練るが……
太神楽曲芸・扇家社中
傘とかナイフとかの曲芸。寄席はやっぱりこうゆう色物さんがいるからいいんだよねー。
金原亭馬玉「ざるや」
「上がる」という言葉が縁起物でもてはやされ、ざる屋の男はあちこちでそれに関わる話をする。
柳亭市馬「花筏」
相撲取りの花筏は病欠中。そんな中地方巡業の話が入って、病気の花筏の代わりに、ただ顔が似ているだけという太った提灯屋を代替えに連れて行くのだが……
漫才・ホームラン
結構年配なのにアグレッシブな漫才だよなあ。すげー笑った。唐突に終わるの寄席の漫才っぽくていいな(笑)
柳家さん喬「長短」
気の短い男と気の長い男が友達な噺。
さん喬の気の長い男が本当にのっさりしていて、気が短い男はよく付き合えるなあーとか思えてしまう(笑)
先日気の短い話をしていて、この噺の話題が出ていたので、俺としてはナイスタイミング(笑)
春風亭一朝「三方一両損」
中トリ。有名な大岡裁き。三両入った財布を拾った男が落とした男に届けてやるのだが、落としたものを受け取れないと突っ張る。拾った男もネコババするなんて江戸っ子が廃ると頑として断る。
双方譲らないので、お白州に話を持っていくこととなったのだが、その時大岡越前はどうやって丸く収めるのか?
粋曲・柳家小菊
小唄。都々逸。中入りでビールを買ってしまったので、いい気分(笑)
柳家甚五楼「権助芝居」
素人芝居で役者が一人バックれ。飯炊きの権助が芝居ができるということで、誘ってみたのだがものすごい訛りがあり……
何を言ってるのか分からないくらいの訛りが聴きどころ。
紙切り・林家正楽
客席からお題をいただき、それを即興でその形に切り取る芸。
最後の「牛若丸」とかすごすぎ!お題を出した人がそれをもらえるので、いつかお題を出してもらいたい!
柳家権太楼「茶の湯」
そして、トリは柳家権太楼の茶の湯。
茶の湯の作法を知らないご隠居が、知ったかぶりをするために我流の茶の湯を振る舞う噺。
どんどんご隠居の茶の湯の被害者が出てくるんだけど、そこからは怒涛の派手な動きと噺であっという間でサゲまで行ってしまう!
疾走感のある落語なんだけど、ちゃーんと「ムクの皮」とかの説明を入れるのが達者だよなあ。
今の時代、普通分からないもんね……ムクの皮が泡立つなんて。
やっぱり演芸場の雰囲気は最高です!
いやー、楽しかった。気楽にビール飲みながら、落語とか聞いてご飯食べられるなんて最高だよなあ。
職場から鈴本近いし、またストレス発散に笑いに行こうっと(笑)