南魚沼塩沢、牧之通り(ぼくしどおり)にある、鶴齢、雪男で有名な酒蔵、青木酒造さんで酒蔵見学をして来た。
公式サイト:http://www.kakurei.co.jp
鶴齢、雪男は越後湯沢でよく飲むし、フジロックでもお目にかかる南魚沼の代表的なお酒。
そこの酒蔵に見学に行ける機会があるならやはり行かないとねえ、毎回飲んで、お世話になってるし(笑)
いくつか酒蔵を見学しているけど、それぞれ蔵によっての思い入れやこだわりが見て取れて面白い。
青木酒造はある程度機械化されている部分はあったんだけど、お話を伺っているとそれがベストだからというお話。
科学的に色々と解釈が進み、これまで伝統的にやって来たことが正しかったわけではない、ということが分かってきたともお話していた。
伝統と科学とのバランスがまた新しいものを生み出すのだろうね。
どうゆうやり方が正しいとか一概に言えないけど、それぞれのやり方で個性が出るならそれが一番なんだろうね。
酒米の洗い場。だいたい午前中に終わってしまうとのことで、明日の準備をしていた。
毎日の気温や湿度によって、水につける時間を調節する。その辺は職人の勘も結構あるみたい。
水を多く吸わせると甘くなり、少なめにすると辛くなるとのこと。
また、山田錦は心白が大きくて磨きに向いていて、五百万石は心白が小さいので磨きに向いてないという話が面白かったな。
磨きによって日本酒はクラスが決まるからねえ。酒米との関係もあるんだなあ。
新しいタンク。それぞれ微妙に温度が違うそうで、マイナスなどが計器にメモられていた。
酒米と麹を混ぜるところ。
麹室。酒米をかじらせてもらったけど、ほのかに甘い。
酵素がものすごいそうで、酒米かじってると歯が溶ける!ゆえに、杜氏さんとかは歯がボロボロの人もいるそうだ。大変な仕事だねえ。
酒母。貯蔵されてる場所は寒かった。
酒樽。ボコボコと発酵が進んでいて、お酒って生きてるんだなあとしみじみ。
この樽に顔を突っ込んだら、2呼吸で死んじゃうそう。要は発行で炭酸ガスが出ているわけだから。命がけだー。
酒粕を絞る機械。ヒダの間に板が入っていて、そこに酒が流れると膨らんで圧縮して絞り出す。
袋で吊るして絞ったりと色々方法はあるそうだが、青木酒造の目指すお酒にはこれが一番いいそうだ。
絞られた原酒が出てくる樽。ものすごくいい香りが漂っていた!絞られたお酒はとても綺麗な透明度。
やっぱり酒蔵の見学は楽しい。
機会があったら他のところも見たいねえ。蔵にはそれぞれのお酒へのこだわりと色合いがあって、それを知ってから飲むとまた感慨深くなるものよ。