主人公、将也が憧れていた「友達」の形
「聲の形」4巻が出ていたので、電子書籍で購入。
前巻、硝子の一大告白も将也の勘違いで終わり、結局勘違いも解けぬまま。
それでも周りとの関係は、少しずつ変わってきている様で、友達の輪が広がっていく。
ただ、「友達」という定義から離れ過ぎていた将也はあれこれと考えてしまう。
そんな中皆で遊園地に行くことに。そこで自分が憧れていたいた「友達」の形を再確認する将也。
何かと将也につっかかる植野も、硝子との関係を修復するために、二人で観覧車へ。しかし、結果は最悪なものに。
ただ、偶然観覧車の中の様子を知ることができた事により、本当の植野の気持ちを知る事ができた将也。彼女もまた彼女なりに過去に向き合っている。
後半は、硝子の家の話。なかなか複雑な家庭環境で、硝子の妹、結絃もまた親との問題を抱えている。
そして、とある事件が元で、家族の形を問われる機会ができて……
この漫画はなんだか、人間関係の「形」を問われているような感じがするんだよねえ。
皆、表面的には理想的な形というものを求めてる訳で。でも、その通りになるわけでもなく。だからと言ってそれが悪いものでも無いんだよね。
「いじめ」や「障害」なんかをテーマに盛り込んでいるから、センセーショナルな感じになっているけど、本質的には「友達」や「家族」との関係とか普遍的なテーマなのかもしれないね。